【11・12月初冬】枕草子三名泉「七栗の湯」の極上美肌ぬる湯!名宿5選
清少納言が称えた日本三名泉「七栗の湯」が誇るpH9.4超のトロトロ美肌生源泉。 31℃ぬる湯と加温湯の温冷交互浴で整い、幻の最高峰「伊賀牛」と赤目四十八滝の静寂を味わう初冬の旅へ。
11月中旬から12月にかけて、伊勢平野の西に連なる青山高原の麓は、錦秋の紅葉が静かに散り落ち、凛とした透明な冬の気配が漂い始めます。三重県津市榊原町に湧く「榊原温泉(さかきばらおんせん)」は、平安時代の随筆『枕草子』で清少納言が「湯は七栗の湯、有馬の湯、玉造の湯」と記し、日本三名泉の筆頭に挙げた伝説の古湯(古名:七栗の湯)。かつて伊勢神宮に参拝する人々が、神前に出る前に心身を清める「湯垢離(ゆごり)」を行った格式ある霊泉です。
榊原温泉の最大の特徴は、pH9.4〜9.6に達する驚異的な高アルカリ度と、約31℃の源泉温度。無色透明でほのかな硫黄臭を帯びたお湯は、まるで濃密な美容液そのもののようにトロリとしており、肌をなでると指先が吸い付くような至高の滑らかさを実感します。加温した温かい浴槽と湧き立ての「生源泉ぬる湯」を交互に行き来する「温冷交互浴」は、初冬の冷えた自律神経を優しく整え、湯上がりには驚くほど肌がもっちりと潤います。
温泉街を流れる榊原川のほとりには、温泉の守護神を祀る式内社「射和神社」や、清少納言が愛でた歌碑が静かに佇み、古の貴族たちが都から遥々旅をしてこの名湯に身を委ねたロマンが今なお息づいています。初冬の朝霧が川面を覆う光景は幽玄そのもので、冷涼な空気と湯煙のコントラストが旅情をこの上なく高めてくれます。
さらに車を少し走らせれば、忍者の里・伊賀や名勝「赤目四十八滝」が広がり、初冬の澄み切った渓谷美と夕暮れの竹灯籠ライトアップが旅人を迎えます。夕食には、県外には滅多に出回らない肉の芸術品「伊賀牛」のすき焼きや石焼きステーキを地酒とともに堪能。平安の宮廷人が愛した名湯の癒やしと極上グルメを巡る、厳選5宿をご紹介します。
七栗の美肌湯と幻の伊賀牛を満喫する初冬の名宿
榊原温泉 まろき湯の宿 湯元 榊原舘

■近鉄榊原温泉口駅より送迎可※要事前予約:14時半、15時半、16時半、17時半■車:伊勢自動車道久居ICより約20分
清少納言ゆかりの榊原温泉街の中心に佇み、敷地内に良質な自家源泉を保有する格式宿「榊原温泉 まろき湯の宿 湯元 榊原舘」。宿自慢の大浴場「もえぎの湯」では、加温した適温浴槽の隣に、湧き出たままの31.2℃の「生源泉風呂」が並び、贅沢な源泉かけ流しの温冷交互浴を心ゆくまで満喫できます。トロリとした美容液のような湯ざわりは全国の温泉通を唸らせる名湯。夕食には、幻のブランド和牛「伊賀牛」のすき焼きや陶板ステーキをメインに、伊勢湾の新鮮な海の幸や地元農家の採れたて冬野菜を織り交ぜた美しい和会席が並びます。露天風呂付き客室も充実し、初冬の静かな大人の休日を贅沢に彩ります。
榊原川のせせらぎや山並みを望む温泉露天風呂付き客室または和モダンツイン。プライベート空間でいつでも名湯のぬる湯を堪能できます。
「特選伊賀牛会席」。きめ細かな霜降りと上品な脂の甘みが際立つ最高ランク伊賀牛を、地酒とともに特製割り下で味わう至高の膳。
榊原温泉 旅館 清少納言

近畿日本鉄道大阪線「榊原温泉口駅」より車で約10分 送迎あり/伊勢自動車道ICより車で約15分
枕草子の世界観を館内随所に散りばめ、女性やカップルに細やかなもてなしで愛される老舗温泉旅館「榊原温泉 旅館 清少納言」。平安朝の雅やかな雰囲気が漂うロビーと、広々とした大浴場には榊原の源泉がたっぷりと注がれ、湯上がりの肌が絹のようにしっとり滑らかになると評判です。初冬の夕食には、伊賀牛をはじめ、三重県が誇る松阪牛や新鮮な伊勢海老、旬の地魚を取り入れた多彩なプランを用意。リーズナブルな価格設定ながら、心のこもった料理ともてなしでコストパフォーマンス抜群の温泉ステイが楽しめます。
静けさに包まれた純和風客室。初冬の澄んだ夜風を感じながら、畳のぬくもりで旅の疲れを心地よく癒やせます。
「伊賀牛陶板焼き&伊勢湾鮮魚会席」。柔らかな伊賀牛の旨味を閉じ込めた陶板焼きと、朝獲れ白身魚の鮮烈なお造り。
榊原温泉 湯の瀬

近畿日本鉄道利用「久居」駅→バス(11㎞) 近畿日本鉄道利用「榊原温泉口」下車→タクシー(6㎞)
自然豊かな榊原の里山に佇み、日帰り温泉施設と宿泊棟が融合した地域密着の憩いの宿「榊原温泉 湯の瀬」。近年リニューアルされた館内は木の温もりがあふれる清潔で開放的な空間です。pH9.6超を誇るアルカリ性の高温泉は、角質を優しく落としてくれる極上のクレンジング効果があり、大浴場や露天風呂、サウナも完備。地元津市や伊賀の旬食材を活かした素朴で温かいお食事膳やBBQ施設もあり、ファミリーや友人同士、一人旅でも気兼ねなく楽しめるカジュアルな美肌ステイに最適です。
木の香りが心地よい洋室ツインまたは和洋室。里山の穏やかな田園風景を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。
「三重の恵み膳」。伊賀豚や地元野菜のせいろ蒸しなど、素材本来の旨味を引き出したヘルシーで優しい郷土料理。
伊賀のかくれ宿 赤目温泉隠れの湯 対泉閣

近鉄「赤目口」まで無料送迎バス。約10分(要予約)【大阪方面】名阪針IC~約30分【名古屋方面】名阪上野IC~約35分
名勝・赤目四十八滝の入り口に佇み、伊賀忍者の隠れ里のような風情を醸し出す名門旅館「伊賀のかくれ宿 赤目温泉隠れの湯 対泉閣」。赤目渓谷の自然林に包まれた露天風呂「八景の湯」や明治風呂では、初冬の澄んだ冷気を感じながら自家源泉の単純温泉に浸かる贅沢な湯浴みが叶います。夕食は、料理長が腕によりをかける「元祖・伊賀牛の石焼き会席」や「伊賀牛すき焼き会席」。伊賀の里で手塩にかけて育てられた黒毛和牛の芳醇な肉汁と香ばしさは圧巻。夜には赤目渓谷で開催される竹あかりの散策にも最も便利なロケーションです。
赤目渓谷の自然林を望む渓流側和室。窓を開ければ清らかな滝川のせせらぎが心地よく響き渡ります。
「元祖伊賀牛石焼き&伊賀地酒ペアリング」。厚切りの極上伊賀牛を熱した石の上でジューシーに焼き上げ、地元銘酒「義左衛門」と合わせる贅沢。
赤目温泉 山の湯 湯元赤目 山水園

近鉄大阪線「赤目口駅」より車で5分。送迎もございます(事前予約は不要ですが、当日の到着時間はお電話でご連絡ください)
赤目四十八滝から少し離れた静かな山あいに位置し、約2500坪の広大な日本庭園と数寄屋造りの離れ客室が点在する隠れ宿「赤目温泉 山の湯 湯元赤目 山水園」。館内に湧き出る天然ラドン温泉は、微弱な放射能成分が細胞を活性化し、免疫力を高める「万病の湯」として親しまれています。庭園に囲まれた露天風呂や家族貸切風呂は、初冬の木立と落葉の風情が見事。夕食は、伊賀牛のしゃぶしゃぶやステーキに加え、山菜や川魚、伊賀米をふんだんに使った山里会席で、都会の喧騒を完全に離れた静寂の湯治ステイを約束します。
広大な敷地に佇む数寄屋造りの離れ和室。誰にも邪魔されない完全プライベートな空間で、極上の隠れ家時間を満喫できます。
「伊賀牛と滋味山里会席」。じっくり煮込んだ冬の根菜と、サッと火を通した柔らかな伊賀牛しゃぶしゃぶの絶妙なバランス。
七栗の美肌ぬる湯と赤目渓谷竹あかり・伊賀牛を巡る初冬の三重旅
【1日目】枕草子の名湯体験と赤目渓谷の竹あかり散策
- 11:30 近鉄榊原温泉口駅を出発:宿の送迎車またはレンタカーで里山ののどかな風景を抜けて榊原温泉街へ。
- 12:30 射和神社・湯の瀬周辺散策:清少納言も訪れたとされる古社に参拝し、初冬の静かな温泉街を歩く。
- 15:00 宿へチェックイン&温冷交互浴:31℃の生源泉ぬる湯と加温湯を交互に浸かり、美容液のような泉質で肌をリセット。
- 17:30 赤目渓谷「幽玄の竹あかり」へ:名張・赤目四十八滝の入り口で、手彫りの竹灯籠が織りなす幻想的な光の小径を鑑賞。
- 19:30 幻の伊賀牛すき焼きディナー:霜降り伊賀牛のとろける旨味と地元の銘酒で心温まる夕食を満喫。
【2日目】初冬の赤目渓谷トレッキングと伊賀城下町
- 08:00 朝のぬる湯入浴と温泉朝食:伊賀米コシヒカリと源泉粥、地元名産の温かいお味噌汁で清々しい朝のスタート。
- 10:00 赤目四十八滝の渓谷遊歩道へ:不動滝や千手滝の澄み渡る滝壺を眺めながら、初冬のマイナスイオンを浴びる森林浴。
- 12:30 名物「へこきまんじゅう」ランチ:さつまいも生地を香ばしく焼き上げた名物スイーツを味わい伊賀上野へ。
- 14:00 伊賀上野城と忍者屋敷見学:日本屈指の高石垣を誇る伊賀上野城を散策し、伊賀くみひものおみやげを探して帰路へ。
温泉街と城下町で手に入れたい初冬の銘品と立ち寄りスポット
榊原温泉水配合コスメと源泉せんべい
pH9.5前後の強アルカリ天然美肌源泉をそのままボトリングした「さかきばら温泉ミスト」や石鹸は、防腐剤無添加で冬の乾燥肌にしっとりと浸透する大人気のおみやげ。また、源泉水で練り上げた素朴で香ばしい「温泉せんべい」は、サクサクとした軽い歯ざわりとほんのりとした甘みが特徴で、お茶請けにぴったりです。
伝統工芸「伊賀くみひも」と伊賀の地酒
映画のモチーフとしても有名になった伝統工芸「伊賀くみひも」は、絹糸が織りなす美しい色彩と丈夫な締め心地が魅力。ブレスレットやキーホルダー、帯締めなど現代的なデザインも多数揃います。また、良質な伊賀米と清流で作られる地酒「半蔵」「義左衛門」「るみ子の酒」は、冬の鍋料理や伊賀牛と抜群の相性を誇ります。
なぜ31℃の「生源泉ぬる湯」が究極の美肌と自律神経調整をもたらすのか
pH9.5超のアルカリ性単純温泉がもたらす天然ピーリング作用
榊原温泉の泉質は、無色透明のアルカリ性単純温泉(単純硫黄温泉)。特筆すべきはpH9.4〜9.6という日本有数のアルカリ度です。アルカリ性泉は皮膚表面の古い角質を軟化させ、余分な皮脂汚れを優しく石鹸のように乳化させて洗い流す「天然のピーリング効果」を持ちます。さらに微量に含まれる硫黄成分がメラニンの生成を抑え、湯上がりにはくすみが抜けてワントーン明るい透明感のある肌へと導いてくれます。
31℃ぬる湯と41℃加温湯の「温冷交互浴」が自律神経をリセットする科学
一般的な温泉は40℃〜42℃に加温されますが、榊原温泉では自噴する31℃前後の源泉をそのまま浴槽に注ぎ込む「生源泉風呂」が大切に守られています。体温よりやや低い31℃のお湯は、心拍数を上げず副交感神経を優位にする鎮静効果があります。まず温かい湯船(41℃)で血行を促進し、次にぬる湯(31℃)で体を冷まさず鎮静させる「温冷交互浴」を繰り返すことで、末梢血管が柔軟に伸縮し、冬特有の冷え症や不眠、慢性的疲労を劇的にリセットしてくれます。
幻の伊賀牛と伊賀米がもたらす冬の滋養強壮
伊賀盆地は四方を山に囲まれた特異な地形で、昼夜の寒暖差が極めて大きいのが特徴です。この厳しい気候環境と、淀川水系の清冽な伏流水で肥育される伊賀牛は、肉繊維がきめ細かくサシが細微に分散するため、加熱しても肉汁が逃げず極めてジューシー。さらに伊賀盆地の粘土質土壌で栽培される伊賀米コシヒカリは、甘みともっちり感が全国トップクラスと評価され、伊賀牛すき焼きの割り下を吸ったご飯の美味しさは格別です。名湯でデトックスした後に極上の滋養を取り入れることで、初冬の免疫力を高める理想的なウェルネス旅が完成します。
初冬の榊原温泉・赤目四十八滝旅行 Q&A
Q.清少納言が『枕草子』で讃えた「七栗の湯」とは榊原温泉のこと?その歴史と由来は?
はい、平安時代の随筆『枕草子』第117段に「湯は七栗の湯、有馬の湯、玉造の湯」と記されており、この「七栗(ななくり)の湯」が現在の三重県津市にある「榊原温泉」のことです。有馬温泉(兵庫)、玉造温泉(島根)と並ぶ「日本三名泉」の筆頭として平安貴族に愛されました。また、古来より伊勢神宮に参拝する前に榊原の温泉に入って身と心を清める「湯垢離(ゆごり)」の神聖な場所として重用されてきた歴史を持ちます。
Q.榊原温泉の泉質の特徴と「ぬる湯・温冷交互浴」の正しい入浴法は?
榊原温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、pH値は9.4〜9.6という極めて高いアルカリ度を誇ります。無色透明で、湯の中に手を入れた瞬間にトロリとした美容液をまとったような感触が広がります。源泉温度が約31℃〜32℃と体温よりやや低めの「ぬる湯」であることが最大の特徴。加温された約41℃の湯船に5〜10分浸かって体を十分に温めた後、31℃の生源泉風呂に3〜5分身を浸す「温冷交互浴」を2〜3回繰り返すことで、血管が拡張・収縮して血行が促進され、自律神経が整って深い睡眠と極上の美肌効果が得られます。
Q.市場にほとんど出回らない「幻の伊賀牛」とはどんなお肉?味の特徴は?
「伊賀牛(いがぎゅう)」は、伊賀盆地の寒暖差の激しい気候と清らかな伏流水で丹精込めて育てられた黒毛和牛です。肉質は非常に柔らかく、脂の融点が低いためくどさがなく、赤身本来の濃厚な旨味と上品な甘みが口いっぱいに広がります。その生産量の約8割が伊賀地域や三重県内で消費されるため、「幻の牛肉」とも称されます。すき焼き、陶板石焼き、しゃぶしゃぶで味わうと、肉の繊維がほろりと解ける至福の美味しさを実感できます。
Q.初冬の「赤目四十八滝」の散策コースや「竹あかり」ライトアップの開催情報は?
赤目四十八滝は、室生赤目青山国定公園に位置する往復約3〜4時間の清流渓谷遊歩道です。11月下旬の紅葉の余韻から12月の初冬にかけては、観光客が落ち着き、苔むした岩肌や澄んだエメラルドグリーンの滝壺、凛とした滝の音に包まれる静寂の散策が楽しめます。また、秋から冬にかけて夕暮れ時から夜間に開催される「赤目渓谷 幽玄の竹あかり」では、数百本に及ぶ手彫りの竹灯籠が渓谷沿いに灯され、竹林と滝が織りなす幻想的なライトアップ風景を鑑賞できます。
Q.名古屋や大阪・京都方面から榊原温泉・赤目温泉へのアクセス方法は?
近鉄特急を利用すると大変スムーズです。榊原温泉へは、近鉄名古屋駅から近鉄特急で「榊原温泉口駅」まで約1時間15分。大阪難波駅からも近鉄特急で約1時間15分、京都駅からは約1時間40分です。榊原温泉口駅からは各宿の無料送迎バスで約10〜15分。赤目四十八滝・赤目温泉へは、近鉄大阪線「赤目口駅」で下車し、三重交通バス「赤目滝」行きで約10分です。車の場合は、伊勢自動車道久居ICより国道165号線経由で約20分(榊原)、名阪国道上野ICより約30分(赤目)です。
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